「健康診断」の胃透視辞退について

健康診断」について
お話の内容から推測しますと、mayflowerさんの受けた「健康診断」は
職場の年一回の一般定期健康診断でしょうか?

労働安全衛生法で義務づけられている一般定期健康診断の検査項目(法定項目)に「胃透視」は含まれていません。
ですから、事業所が独自に追加した項目については、
労働者は、本来、その検査項目の追加の目的や検査結果の取扱いについて
事業所側から説明を受け 同意している必要があるのです。
法定項目以外の検査は強制されるものではありませんし、
検査を受けたとしてもその結果は 個人情報保護法が適用される個人の健康情報なので、本人の同意がなければ 事業者がその結果を受け取ることもできないもののはずなのです。
(労働者側から事業者側へ結果を提出した場合は そのことによって本人が同意したとみなされる、という“ただし書き”がつくようです。)

現実には、労働者側は、「法定項目」についてもよく知りませんし、
「多くの項目を検査してくれるならありがたい」というとらえ方をしている場合が多いようです。
そして、検査代を出してくれるのだから結果は当然事業所側に渡すもの…と思ったり。

特定健康診査の実施者である保険組合も加わるようになって、
ますます分かりにくい「健康診断」になってしまったように思います。
(適切な対応ができている組織はどのくらいあるのかしら、などと考えてしまいますが。)

事業者側に 健康診断の実施義務(強制義務)と安全配慮義務がある一方、
受診する労働者側にも 努力義務ですが 受診義務や健康管理義務があります。
権利と義務がとても分かりにくいのですが、
でも健康情報は最も厳重に管理されるべき個人情報です。
もっと皆さんにそのようなところにも関心を持っていただきたいと思い、
コメントさせていただきました。


実のところ、私自身も資料を確認しながら、この記事を書いています。
間違いがないといいのですが・・・正直 難しいのです。(少々不安も)
本当は「労働安全衛生法」条文を参考にすべきところですが、
主な参考文献は、
①「産業医の職務Q&A 第10版」 産業医学振興財団 2016年3月
②「働く人の健康~健康診断の積極的活用(平成24年版)」 全国労働衛生団体連合会
です。



胃カメラも経鼻の細いものになって、ずいぶん楽にできるようになりました。
胃の動きを抑えるための筋肉注射の苦痛はありますが、
直接胃粘膜を見ることができるのですから、精度も比べ物になりません。
組織採取がなければ 検査後も楽です。
たとえ自費でも胃カメラの方がよいかもしれませんね。

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