介護職の給与と看護師の給与

本日の朝日新聞に取り上げられた、『介護現場の待遇』について。

新聞記事の趣旨は、
介護職の低賃金と雇用する社会福祉法人の営利についてでした。

が、私は見出しの一つ 『月給は、看護師32万・栄養士23万・・・介護21万』 に
注目しました。

介護職も、看護職も、どちらも福祉・医療の中で中心的役割を果たしながら、
仕事の過酷さ・責任に不相応な 社会的評価の低さ・低賃金によって
人員不足が続いている職業です。
その中で 比較をするのか!と。

『看護師の平均給与32万円』 とありますが、
これには月8回約10万円の夜勤手当が含まれているのです。
夜勤手当を引いた基本給は、20万円そこそこ。
(初任給ではなく、平均給与がです。)
仕事の内容、肉体的・精神的負担を考えた時、これが妥当といえますか?
入院を経験したことのある方なら、その多忙さをご存じだと思います。
その上、多くの看護職は、仕事の後も 自分の時間を使って学び続けています。

ぜひこちらをご覧ください。
 看護職の給与事情データ(日本看護協会)

給与の比較は、基本給でしていただきたい。

一般のサラリーマンの給与と比較していただきたい。

国家資格を持つ専門職にふさわしい待遇を保証していただきたい。

経験に基づく 個々の能力を評価していただきたい。

医療福祉にかかわる雇用労働者の多くは、
世の役に立っているという心理的満足(貢献感)に支えられて、
長い間(今も)低賃金でも働き続けているように思います。

介護職の給与も低いけれど、看護職も同様なのです。
そして、保育も!
人間でなくてはできない仕事が なぜ正当な評価を受けられないのでしょうか・・・。

この記事へのコメント

2014年10月14日 08:10
全くその通りだと思います。
比較するものが間違ってますね~
それなら医者と看護師はどうなんだ?ってなりますよね
皆さんそれぞれプロ意識を持ってされてるのだから待遇を比較するのではなく、
ただ介護職が冷遇されているという事を取り上げなくては
これは保険制度や使う側の料金の問題もありますよね
介護は長い時間なので料金負担もばかになりません
そうすると使う方の立場で利用しやすくするように料金設定をする。
そうすると経営側は賃金を抑えなくてはいけないというジレンマがあるのではないでしょうか・・・
2014年10月14日 09:55
医療の高度化に伴い 看護師は「診療の補助」業務が中心になり、看護師不足により看護師独自の機能だった「療養上の世話」を、特に福祉の分野では介護職に渡してしまったように思います。

看護は「care(ケア)」なのです。介護は、本来 看護に含まれるものですから、看護師同様の基礎教育が必要なはずなのです。

「介護福祉士」も国家資格なのですね。
ただし、試験科目を確認しましたら、それは看護学の中に含まれるもののようです。さらに実務経験だけで受験資格がえられます。
そこには、看護師より安い賃金で介護の担い手を養成しようという国の考え方が見えるように思います。
教育レベルからしても、看護師と給与に差があるのは当然のことだと思います。

社会福祉法人は 非営利のはずです。人数の多い職種の基本給を上げることは人件費全体に大きく影響してきます。職員の給与として分配すべき収益を 法人役員給与や法人拡大資金に回している実態が、朝日新聞のこの日の記事で問われていました。
医療現場でも 看護師の基本給が抑えられているのは、同じ意図が働いているのだと考えます。

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