予防や早期発見できない「救急事態」に備える ~上原淳先生の本をお勧めします~

川越救急クリニック院長 上原先生の本 
  「救急で死ぬ人、命拾いする人」 の紹介です。


救急車のお世話にならないかどうか、誰もわかりません。
突然の病気の発症、事故、・・・・
日ごろ人一倍健康に気を使っている人でも、未然に防げないのが「救急事態」です。

救急初療室の中のことは医療ドラマの人気もあって
以前よりはイメージできるようになったかもしれませんが、
ドラマは、救急車が救急救命センターに到着したところから始まるのが普通です。

実際に、家庭や職場、道路などで救急事態に陥った時、その場に居合わせた時、私たちは どう動けばいいのでしょう。


この本に中には、
行政や救急医療現場の問題点をまじえながら、
いかに備えるべきか、どのように対処するべきか、といった
救急の自己対処法の助けとなる情報がいっぱいです。

究極の選択!「救急車を呼ぶべきか」「自分で病院に行くべきか」
さぁ、どうでしょう。
地域の救急事情にもよるでしょうが、
結論から言うと、「自分で行けるのなら、自分で病院に行くべきです」。
救急車は、医療機関が受け入れをOKしてくれるまで、出発できません。
救急車は 病院まわりをしているのではなく、電話で受け入れ先を探していて
“たらいまわし”状態になってしまう・・・・ということなんですね。
これに対し、救急指定病院は受診を希望して病院を訪れた患者さんを診察する義務があるということです。
(病院に事前に電話しても、様々な理由をつけて断られることが多いですよね。)
どこの病院に行くべきかは、・・・・  
   (情報収集の方法例は、本の中に書かれています)

このような具合に、多くの救急を受け入れている上原先生ゆえ
救急隊員の実情も織り交ぜながら、
現実的な行動の仕方を アドバイスしてくれています。


救急事態は避けられませんが、
救急事態が起きた時のために 普段から備えておきたいことはあります。

この本を読んでから、いくつか挙げてみました。

☆それぞれの健康・医療情報(現病歴と飲んでいる薬・かかりつけ医・既往歴・
 アレルギーの有無)などをカードに書いて誰でもわかる場所に置いておくこと。
☆近くにある救急指定病院についての情報をある程度把握しておくこと。
☆AEDの取扱いができるよう 自治体などで行われる講習会に繰り返し参加して
  おくこと。
☆救急車を待つ間の応急処置について、最新の知識を持っておくこと。

などです。
(本の中には、もっと実際的なアドバイスがいっぱい詰まっています。)


大きな文字でわかりやすく書かれていますので、
関心を持たれた方は どうぞ手に取って読んでみてください。
1300円+税 です。

この記事へのコメント

2014年10月03日 19:12
今回の記事で、娘が風邪薬でアナフィラキシー症状を起こした時のことを思い出しました。クリニックで診察を受けてもらった薬だったのですが、診察が土曜日の午前中で、症状が出たのが午後でした。クリニックは閉まって、急病センターも開いていない。私は看護師や薬剤師の知り合いにメールや電話で対処方法を訊ねました。娘の状態が悪くなるにつれ、私も平静を失っていきました。薬剤師の人と連絡が取れ、彼女は、入院設備のある病院に電話をするように、と言いました。「注射一本で治る!」と言い切る言葉に、気持ちを落ち着けることができました。アドバイス通り、入院設備がある病院が、時間外でしたが診察してくれました。それで事なきを得、的確なアドバイスに感謝しました。
しかし…
喉元過ぎて、熱さを忘れていることを反省させられました。
2014年10月04日 20:38
mayflowerさん
お嬢さん、大事に至らなくてよかったですね。
入院設備のある医療機関ならば、当直医がいるということですね。
アナフィラキシー(薬を使った後や蜂に刺された時などに、急激な呼吸苦とともに唇が黒赤~紫色になり 全身に蕁麻疹・皮疹があらわれる 救急事態です)は 一刻を争います。救急車を要請しても良かったかもしれません。
平時からの 心の準備 が大切ですね。

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