ただ座って過ごすだけのデイ・サービス

サルビアの会10月患者会(その5)」について

ただ座って時間を過ごすだけのディ・サービス。

悲しいことですね。


あるカウンセリング研修のロールプレイで、
父親が脳梗塞を起こし 介護サービスを利用するにあたって
こんな不安を訴えた方(クライアント役)がいらっしゃいました。

「どうすれば、有能なケアマネージャーに出会えるでしょう。
皆さんに聞くと、とても差があるようなので・・・」

心理カウンセリングでは対応しきれず、振り返りの時間に
他の行政の内情に明るい方(オブザーバー役)が お答えしたのですが、
現実にケアマネージャーを指名することは難しい ということ。

私(オブザーバー役)も、うなずきました。

自治体にもよりますが、
「地域包括支援センター」が 地区ごとに割り当てられており、
そこに所属するケアマネージャーが割り当てられることが一般的だからです。
もちろん、対応に不都合を感じれば 交代をお願いすることができますが、
親身になって働いている方ほど、空きがありませんし。
サービスも利用可能な中で選択するしかありません。


医療サービスに比べて、介護サービスは 自由度が低いなぁ、と思うのです。
それは、行政とのつながりが強いからなのではないかと思います。

「ケアマネージャーとの出会いの前に、自治体の担当者、保健師さんの力量にも左右されますよ。ヘルパーさんも長続きしないで、すぐ代わることが多いですし。」 (介護サービス利用経験者の言葉)

そうなんですよね。
保健師にせよ、ケアマネージャーにせよ、資格を持っていますが力量・熱意は違います。

私は第一回目の介護支援専門員(ケアマネージャー)研修・試験を受けました。
ケアをマネージメントするのですから、本来は看護師長レベルの仕事だと思うのです。
でも、そんなことを期待しては数をそろえるのが無理ですから、
資格要件を非常に低く設定したわけです。
こんな状態で、本当に介護保険制度がその目的を果たせるのだろうか。研修中グループワークをしながら 心配したものです。
開始から14年たって、ケアマネージャーの機能は社会的に認められるようになりました。
一方で、先ほどのかたのように、その質に不安も生じているようです。

ケアマネージャーが独立開業して採算が取れるようであればいいのですが、
現実は無理、ですね。
ほとんどが、何らかの介護事業者に所属して活動しています。
当然、所属する事業所の利益になるようにケアプランを組むことを余儀なくされてしまうということです。
所属する事業所が、営利より 利用者の利を第一に考えるところなら 幸せな気持ちで働けるのでしょうけれど。(賃金は安いです。)


行政サービスは、公平なようで、運・不運を感じます。
介護サービスの自由な選択と、それによる事業所間の質の競争が生じてほしいものです。


一人暮らしになって 自分の身の回りの整理までできる精神活動レベルの方を、
一日中誰とも話すことができないような環境に置くなんて、
ケアではなくて虐待です。   

行政は、外部委託するのでしたら、そのサービスの質を継続して評価する義務があるはずです。


保育で同じようなことがあれば、必ず声が上がってきて放置はされないでしょう。
親が黙っていませんから。

高齢者サービスに このような実態がありながら 表にならないのはなぜなのか。
一人暮らしであったり、意思表示が難しかったり、あきらめの心理が働いたり、・・・・でしょうか。
ご家族に心配や迷惑をかけたくなくて 黙って我慢しているのかもしれません。

ご家族を送り出している方は、どうぞご本人の気持ちに耳を傾けてみてください。
ご本人が楽しく過ごされているかどうか、時にはそっと様子を見に行ってみてください。

利用者からの声を積極的に上げていけば、サービスの質を上げることができるかもしれません。


つづき サルビアの会10月患者会(その6)
     サルビアの会10月患者会(その7)

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