健康の定義 と 「スピリチュアル」  

サルビアの会10月患者会(その4)を拝読してから、
「スピリチュアル」について また考えています。

WHOの緩和ケアの定義には、「スピリチュアル」が入っていたのですね。
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、 心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、 苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである。


「スピリチュアル」を日本語にすることは難しいです。
「霊的」などと訳されてもいるようですが、私は ちょっと違和を感じます。
※ 宗教は、その人が宗教に価値を置いている場合に含まれるのであって、
   特定の宗教と結びつけて考えないというところは一致しているようです。



1999年に WHOの健康の定義の中に加えようという修正が提案されましたが、
結局 改正にはいたらず、そのままになっているのです。

それが、2002年の緩和ケアの定義には 使われた。

健康の概念の中に、「スピリチュアル」が 少しずつ価値を認められてきたということなのでしょう。
それに、mental , social が“psychosocial”という言葉にかわって、3側面にまとめられています。

健康の定義について、もう一度 修正を検討するとしたら、
身体的・心理社会的・スピリチュアルの3本柱で表現されるのでしょうか。

mental の持つ意味では覆えない部分(個人の価値観・哲学・信念など)の重要性に気付かれるようになって、「スピリチュアル」が分離浮上してきたようにとらえているのですが どうでしょう。


がん情報サービスHP がんの療養と緩和ケアのなかのモデル(図1:全人的苦痛)に示されている「スピリチュアルペイン」の内容をみると、まさに「哲学・倫理・信念」の分野だと思います。



これまでの私は、
従来の「メンタル」の和訳「心理的」「精神的」の中に 、
あたりまえのように「哲学(生きる意味・死生観・価値観など) 」も含めて、
「健康」の定義を解釈していました。

スピリチュアルが加わるとして、・・・・
身体的・心理(精神)的・社会的・スピリチュアル という4つの側面は 同等なのだろうか。
(あるいは、身体的・心理社会的・スピリチュアル という3つの側面)

スピリチュアルは、
他(身体的・心理社会的)とは一線を置く もっと大きな“軸”なのではないか、と思うのです。
身体的・心理社会的な側面を持つ“個人”を内包するようなもっと大きな概念では?

・・・ん~、まだまだ 分かりません。

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