過労死等防止対策推進法 施行 ~過重労働による健康障害の一次予防を期待します

平成26年11月1日より、 過労死等防止対策推進法 が施行されました。

日本人の働き過ぎは よく知られたことですが、

「勤勉性」という良い見方もできる一方で、

今では、健康障害を引き起こす「害」になっています。

月に50時間以上の時間外労働をしている労働者の割合は、
欧米諸国の3倍以上というデータもあります。

労働者は(時には事業所側も) 労働のルールを知らないまま、
働いているような気がしてなりません。

私もそうでした。
産業保健にかかわるようになって 「労働安全衛生法」 を入り口にして
労働を法的な側面からみる機会をえました。
健康を害してから 自分のこととして 調べて知ったことが多いのです。

学生のうちに ぜひとも、
一般教養として、労働のルールを学ぶ機会を設けてほしいものです。


先ほど NHKの暮らし解説 「どう進める?過労死対策」
耳が反応しました。
(地震のおかげでTVをつけました)

そこで、対策の例として挙げられていたのが、次の二つでした。

大賛成!

80時間超の時間外労働の禁止
 現在は、月100時間超の時間外・休日労働をした者には、産業医の面談が
 義務づけられています。ただし、「労働者側の申し出により」です。→
 (労働者側が健康障害を訴えなければ 長時間労働は可能ということです)

インターバル規制の導入
 = 就業時間から一定の時間を経過するまで働いてはいけない

労働者を雇用する事業所側からの反対があるのも必然でしょうが、
労働を“時間の長さ”より“質”で評価する姿勢があれば、
事業場内での意識・風土が変わります。

習慣的残業を減らして、
短い時間の中で効率よく働くことが評価されるべきだと思います。

有能な人に仕事が集中しても、
法的に時間制限があれば 頑張り過ぎも抑えられます。


現在の労災認定の状況に見られるように、
死亡(病気・自殺)した人や、重い精神疾患の罹った人を対象として
「過労」を考えるのでは、あまり意味がないように思います。

取り返しのつかない状態になってから認定され 金銭的救済をされても、
その人の人生は取り戻すことができません。

長時間労働やハラスメントによる労働者の健康被害を起こさないように、
ぜひとも 一次予防対策 を中心に考えてほしいと思います。

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  • 長時間労働による退職に臨む

    Excerpt: ある若者(就職1年目)の過重労働にかかわりました。 Weblog: 開業保健師  みんなの“自分らしさ”を大切に racked: 2015-03-27 17:01