医療被爆抑制へ基準 ~朝日新聞報道より

本日の朝日新聞の一面記事に
「医療被爆抑制へ基準 学会などX線・CT検査対象」の見出しがありました。
基準を決めたのは、「医療被ばく研究情報ネットワーク」と報道されています。

日本の過剰医療にやっと医療関係団体から動きが出たようです。
(新聞報道のレベルでしか確認できていません)


放射線診療のリスク・ベネフィットの評価は難しいところですが、
日本の医療放射線被ばく線量は国際的にも高いのです。

原発事故の放射線の数値に過剰に反応する人がいる一方で、
本当に必要かどうかも疑うことなくCT・胃透視・その他のX線検査をためらうことなく受ける日本人のなんと多い事でしょう。

国民皆保険制度・高額療養費制度、その他の公的支援制度によって、
本人の自己負担医療費は抑えられ、「安い」(?)と錯覚してしまうものですが、
国民医療費は、高齢化・医療技術の高度化に伴って鰻のぼりです。


CTを購入した医療機関は、それを使わなければ購入費を回収できません。
日本の人口当たりのCT保有数は、世界一。 (ずいぶん前からのことです)

30年前には高価だったCTも、今では診療所レベルでも設置されるようになりました。
紹介状を持って近くの大きな病院に行かなくて済むようになった一方、
安易にCT検査を勧められることになります。

また、バリウムを使った胃透視検査。
健診の一項目として行われていることも多いです。 →★(2014/8/25)
技術の進歩で使用線量は低くなるかと思いきや、よく見えるがためにじっくり診る結果、一回の検査での被ばく量は大きくなったりすることもあるようです。
胃がん検診が目的なら、はじめから胃カメラを選ぶこともできます。


「人間ドック」は果たして・・・?? →★(2014/6/25) 人間ドックの限界


放射線被爆とは少し話がそれますが、・・・・

風邪をひいたら受診しますか?

風邪は、休養・栄養・保温で、つまり自己免疫の力で治るものです。
私の家族の場合、インフルエンザを疑うような症状があれば受診して検査をしてもらいますが、インフルエンザでなければ薬の処方はお断りします。
風邪による発熱は、自分の免疫力が風邪のウイルスと闘っている証拠であり、
咳は、痰を排出するために起こっていること。
(睡眠を妨げるほどの咳が長びけば薬の力を借りることもありますけれど)
何も申し出なければ、抗生物質までついたセット処方薬が出されるのではないかと思います。

家庭内に大量に眠っている薬のことが報道されたばかりですね。

高齢者の医療費無料化を一部負担に戻すまで約30年かかりました。
今度は子どもの医療費自己負担分の補助を自治体が競っています。
学校での怪我には保険が、特定の小児疾患には公的支援制度があります。
経済格差による無受診を心配するか、過剰医療を心配するか、意見の分かれるところです。


自己負担額は安くても、国民医療費の増大は、
税金や保険料として結局は国民の負担を大きくします。


必要な医療を必要なだけ利用する「適正医療」を期待します。

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