精神科医の「夫源病」に関する投稿への反応を読んで

少し前になりますが、3月13日の朝日新聞の『声』に、ある精神科医から
「妻を“夫源病”にしないためには」という投稿がありました。
「・・・・夫が現役の時は日中に買い物や習い事、スポーツなどを楽しんでいたのに、夫が定年で毎日家にいる生活になると、夫への気兼ねからどれもやめてしまう。・・・・。奥さんを“夫源病”にしたくなければ、なるべく家を空け、奥さんに今まで通りの生活をさせてあげること。せめて昼食ぐらいは自分で支度すること。この2点を心掛けていただきたい。」(精神科医 58歳)

私は、当日、「読んだ?」と夫に尋ね、反応があいまいだったので、
目の前に新聞を広げました。 (笑いながら)
もちろん、今までにも「夫原病」のことは話していましたし、
夫も自分なりにどういうことなのか、調べていたようです。
「休みのときはなるべく畑に行ったり、部屋で本読んだりしてるでしょ。」
と、苦笑いしてました。

実際には、スポーツジムに通っている多くが60歳以上の女性という印象です。
動機はいろいろですが、夫から離れる時間を持つためのかたが多いんです。
女性の方が、ストレス対処法を見つけられれば、何とか上手くいくのでしょう。


投稿した精神科医の文章の中に「買い物を楽しんだり」という一言があったのは
ちょっと反感を誘ったかもしれませんが、
今日の新聞には、賛否4件の反応が掲載されていました。

夫婦関係はそれこそ様々ですから、最もなことです。


気になった投稿は、「全く持って ふざけた話だ」(高校教員・S・53歳)
「・・・・。家族のために必死で働き、老後は妻と外出したりのんびり過ごしたいと願う男は少なくないはずだ。それなのに夫は金だけ運んでくりゃそれでいい、妻は自由に遊ぶというのでは夢も希望もない。夫婦でいる意味すらない。・・・・。」
このかた、教育者なのです。そこがまず気になりました。
人間について、より理解を深めていなければならない職業です。
Sさんご夫婦の関係は、現在どのようなのでしょう?
奥様は、どう考えているのでしょう?
Sさんの考えに賛成なのでしたらいいのですけれど。
この後どちらかが健康を損なった時こそ、関係が表面化してくるように思います。

専業主婦に対して、絶対言ってはいけない言葉があると思うんです。
「俺の稼いだ金を使って、・・・。」 「俺が食わせている。」 です。
法律上も共有財産ですが、
そのお金を稼ぐために必要な家事や育児をしてきたのは誰ですか?
多くの主婦は、金銭的な評価を得られないなかで、外で働いてくる夫に
何らかの負い目を感じているのではないでしょうか。
Sさんのいう 定年後の男の本音があっても、です。
熟年離婚は、経済的に不利なので妻は我慢している・・・・たぶん。

このような投稿をする教育者の存在に  「ん~」 です。
・・・・現代の教育界の 「被害者」なのか、「加害者」なのか ?
このところの教育界は、教員も、子どもたちも、親も、問題が大きくなっているはずなのに当事者以外にそれがあまり見えてこないようで不気味です。
ちょっと話が別のようにも思えますが、人の心は環境に作用されるんです。


他の3人の方々は、
「身に覚えあり 防止に努力する」 (無職男性 78歳) 
  ・・・すでに 朝食の用意を担当し、趣味で家を空ける努力をしているのに
「お互い“ちょっと留守”がいい」 (主婦 67歳)
  ・・・退職後は日中は食事だけをともにし、夕食後に二人の時間を楽しむ
「夫と一緒に時間は幸せだった」 (主婦 85歳)
  ・・・ご主人は退職の翌朝から台所に立ち、できる家事を少しずつ増やして
    楽しんだ“夫在幸”とか

全国亭主関白協会会長の言葉も面白いですね。
 「関白」は天皇に次ぐ位。「亭主関白」は、家庭で一番偉い妻をもてなす立場。
 「非勝三原則」(「妻に勝たない、勝てない、勝ちたくない」)

 この会の「亭主関白」の意味はご存知でしたか?
 今では全国会員2万5千人もいるそうです。大きなサークルになりました。


わが家は、夫の休みが多いので、
年休をとってくると、申し訳なさそうに私に報告するんです。

子供が生まれてからは、お互いにそれぞれの部屋を持っていますし、
(夜泣きで夫の睡眠が中断される、それを気遣うのが疲れる、からです)
それぞれの行動は、協力するけれど 干渉はしない。
家族といえど、それぞれの価値観の違いがあります。
何とか凸凹夫婦が続いています。

人はそれぞれで、組み合わせもそれぞれ、
そして長い時間をかけて作ってきた関係が夫婦。


お互いが素直にコミュニケーションをとる努力を期待したいです。
気遣いがずれていると疲れますから。

それから、妻だけでなく、地域の人と関わる努力が必要ですね。



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この記事へのコメント

2016年04月14日 14:05
考えさせられる記事でした。
やはり定年後 お互い自由な時間を大切にしたいものです。
あまりにベッタリでは お互いが疲れますね!

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