水銀体温計・水銀血圧計は使えなくなる方向へ ~水銀は有害物質

家庭用で水銀柱血圧計を使っているかたは少ないと思いますが、
体温計は、いかがでしょう?
電子体温計にしていますか?


2013年に採択された「水銀に関する水俣条約」で
2020年以降 水銀を使った機器の
製造、輸出入が原則禁止されます。

地球規模の水銀汚染の防止を目指し、
水銀の供給、使用、排出、廃棄など各段階で
総合的な対策に取り組むことを求めているのです。

とは言いましても、
いまだに多くの医療機関が水銀血圧計や水銀体温計を保有しているのが現状です。


実は、私もその条約の採択を知らずに、
開業前に、
わざわざ水銀柱血圧計を購入してしまったのでした。

日本製のオシロメトリック血圧計(上腕測定)なら、
測定者のスキルに左右されにくい
正確な測定値だと考えていたのですが、
健康相談の場では 
「血圧計はこれで測ってもらうのが安心する」
という言葉が多かったものですから。(失敗!)

事業所廃棄物は、
自治体の回収を利用できません。

「開業準備金」を経費に入れませんでしたし、
実際に使ったのは家庭内。
(こんな理屈が通るでしょうか?)

今日は、無理もとで、
「家庭使用・水銀柱ロック済み」と貼り紙をして
念のためマンシェット(腕を加圧する部分)を取り外し
自治体の水銀柱回収に出してみました。
(もちろん 回収されなかったら 引き取るつもりでした)
無事(?)回収されていて一安心。
新品でもったいないですが、仕方ありません。


今後、各都道府県医師会が中心になって
回収を進めていくようなのですが、
医師会に所属できない私。
・・・・どうしたらいい?
困っていました。

現時点では、
主に海外で水銀を使用した製品がまだに製造されていて、
廃棄物に含まれる水銀の多くは
回収された後に
有価物として輸出されることが多いのだそうです。
でも、
水俣条約の発効とともに
水銀含有製品の製造、輸出入が禁止されると、
回収した水銀の需要がなくなるため、
処理コストが高騰するらしいのです。
日本医師会の担当者によると、
医療機関が個別に処分する場合、
水銀血圧計は1台当たり数万円のコストが掛かる、とも・・・!


体温計も家庭に眠っているようでしたら、
電子体温計に早めに交換してください。
そのうちに、
自治体の回収も無料というわけにはいかなくなるかもしれません。
でも、
有料にして不法投棄される方が危険ですし・・・・。


水銀=有害物 の意識を
国民全体に広げていく必要がありそうです。


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(2014/6/17) 「家庭血圧」の正しい測定方法を知っていただきましょう。
(2014/8/12) 家庭血圧測定の方法について (「高血圧治療ガイドライン2014」より抜粋)


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