「抗生物質(抗菌薬)」って何 ~答えられますか?

いわゆる「風邪」には抗生物質は効果がありません。

風邪の9割以上はインフルエンザと同じで
ウイルスが原因です。

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毎年11月は
「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」
抗菌薬の不適切な使用を背景として、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。(厚労省)


が、
国民一般の「思い込み」はなかなか崩せません。。。


(国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターが
10代から60代を対象にインターネットで調査した
抗菌薬意識調査2017」の結果
によると、
抗菌薬が何か「知っている」と回答した人が37%・・・アララ!

しかも、
インフルエンザに有効と回答した人が50%
風邪に有効も44%

という状況です。

そのうえ処方された抗菌薬の飲み残しをする場合がある
と3割以上の人が回答しています。



処方する権限は医師にしかないのに、
一度市中に出れば、
素人判断でクスリは使われるのですね。

睡眠導入剤は犯罪にも手を貸している。。。(恐ろしい)
デートレイプドラッグ!ですって。
お酒と一緒に飲まなければそんなに効果が強いとは思わないんですけれど。。。



話を戻して、・・・

基礎疾患がない普通の人なら、
風邪で受診する必要はないのですよ。
熱があるなら、
お布団の中で静かに休養しましょ。
自分の身体の中の免疫システムが
入ってくる細菌と闘ってくれています。

水分をとって、
食べられれば栄養を取って、
静かにそれを応援!しましょ。
こういう時のために、身体は脂肪を蓄えています。(笑)
吐いて水分が摂れなければ医療機関で点滴による水分補給が必要です。

仕事を休みにくいのは分かるのですが、
無理をすると結局長引いてしまうのですよね。


インフルエンザなら抗ウイルス薬が効きます。
タミフル・リレンザは有名になりました。
(もうすぐもう一種承認された内服薬が出そうです。)

症状は治まっても、感染力はありますから
しばらくは外出禁止です。

インフルエンザの判定技術も進化しています。
こういう医学の進歩は大賛成!



受診して「抗生物質をください」という患者が多い と嘆く医師。

説明して処方しないと、ダメな医者だと思われる・・・?
患者に求められて処方する医師がまだまだ多いらしいです。

医師には、処方するなら説明責任があるでしょうに!
薬剤師も一緒。(門前薬局じゃぁ、抑止力はない。。。)


国民は分からないなら質問することです!


分からなければ医師の提案に乗るしかありません。

風邪ならいいかもしれませんが、
もっと重大な病気の時こそ、
嫌がられるくらいに
医師に質問して治療方針を決めてください。

もし医師には質問しにくければ、
その前段階として
医療用語その他を どうぞ看護師に聞いてください。

看護師は医師と患者のコミュニケーションを支援する立場でもあります。

看護師に相談することで、
医師にどう質問したらいいか筋道がつくと思いますよ。




※なかなか治らない「風邪」の中には、
二次感染として細菌が悪さをしていることがあるので、
症状の出方や基礎疾患などから
医師が必要と判断して予防的に抗菌剤を処方することもあります。
(肺炎球菌、溶連菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、など)
菌にあった薬剤を同定するためには時間がかかるのが問題。



そうそう、
「抗真菌薬」というのもありますね。
例えば「水虫(爪白癬)」の治療はこれです。



過去にも同様の記事を書いていました。
(2016/10/30)「いわゆる風邪」に抗菌薬(抗生物質)を使うリスク




それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!
埼玉県鴻巣市の開業保健師 ヘルス プロモーションサポート栗原 HP

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