米国の高血圧ガイドライン改訂 ~日本はどうなる?

第66回米国心臓協会学術集会(11月11~15日)で
米国の新しい高血圧診療ガイドラインが発表されたそうです。

14年ぶりとなるその新しいガイドラインでは、
血圧分類を改訂して
「130/80mmHg以上」 が高血圧

降圧目標は、
原則的に一律130/80mmHg未満 とか ・・・??

基準の変更により、
どれだけの人が「高血圧症」になってしまうのでしょう!!



日本の高血圧治療ガイドラインはどう影響されるのか。

欧米のガイドラインをそのまま持ち込むようなことはないでしょうが、

基準値が厳しくなる
  ↓
病気と診断される人が増える
(心の負担UP)
  ↓
クスリの処方が増える
(お金と時間の負担がUP)
  ↓
  ・・・
良くない影響の方が多いと思います。


もともと血圧がとっても高い人は影響がないでしょうけれど、
120~129/80~89mmHgの測定値の人はたくさんいます。

その人たちが、「注意!」ということになる。
(ときには私もひっかるかもしれません。気にしませんけれどね。)


年を取るにつれ、
どんなに理想的な生活習慣に努めたとしても
血管は固くなるものです。
弾力性が落ちれば血圧が上がります。

血圧のことばかり考えて生活していたら楽しくありません。
血圧のために生活する、そんなのは私、嫌です!


「専門家」が決めるガイドライン(基準値)で
国の診療体制は大きく変化しますから、
日本への影響は? 
と、少し気になるところです。

心血管疾患(心筋梗塞など)が多い欧米と
脳血管疾患が多い日本。
その違いもあります。

現在の日本高血圧学会が定める
「高血圧治療ガイドライン2014」では
通常140/90mmHg未満を降圧目標とし、
糖尿病や蛋白尿を伴う慢性腎臓病では
さらに厳格な130/80mmHg未満を目標として推奨。
一方、
75歳以上では150/90mmHg未満を目標とし、
忍容性があれば140/90mmHg未満を目指すことを推奨。


世界中で様々な大規模研究が行われ、
その結果報告が
エビデンスとして積み上げられていくわけです。


高齢者の降圧は、
脳梗塞・認知症の心配もありますし、
個別の目標血圧の加減が医師の力量ともいえるような。。。
現在の日本のガイドライン基準(降圧推奨目標値)は
しばらく維持されるでしょう。
そういえば、2014年に人間ドック学会が
独自の基準値を発表して騒がせたこともありました。



がんについても
過剰診断・過剰治療を減らそうという声が
医療者の中から上がってきている昨今です。
※例:「乳がん 過剰診断」で検索してみてください。


診断基準を厳しくすることで国民は幸せになるのでしょうか。

医療のための基準ではなく、
国民生活の質を優先した基準を使っていきたいものです。



過去の参考記事テーマ
 「血圧」 「塩分」 「健康診断」





それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!
埼玉県鴻巣市の開業保健師 ヘルス プロモーションサポート栗原 HP

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