「治療と職業生活の両立支援」は進むか。。。

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。

3月12日
埼玉地域両立支援推進チーム主催の
(中心:埼玉県労働局?)
『治療と職業生活の両立支援セミナー』
に参加してきました。

「治療」とは、ほぼ「がんの治療」のことです。

厚労省から
画像のような
『事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン』
が出されています。


画像
























予想通り
これから進めていく課題ですね。


がん患者の就労支援の現状を知りたくて
参加したのですが、

報告されたのは
どれだけのニーズがあるか
どのようなニーズがあるか
を示す情報がほとんどでした。



企業内保健師が積極的に取り組む事業所は
すでに組織を動かしているようです。
(まだまだ少ない例でしょう)
これはがんに限ったことではありません。

その他、

ハローワークでの就労支援。

埼玉産業保健総合支援センターの
社労士による事業所支援。

などが紹介されました。


  *  *  *


私が感じたこと。
(終始 [ん~?] と批判的)



がんの(早期)発見・治療を目指すという
国の姿勢が前提である。

「仕事より治療!」
強調される言葉に違和を感じる私。

就労支援成功の例として
乳がんや大腸がんなどの
どちらかというとおとなしいがんの場合を例に挙げている不自然さ。


それに、

外科手術・抗がん剤治療・放射線治療
などを同じように扱って説明しますけれど、

現実には、
抗がん剤の治療にだって
様々な薬・組み合わせがあり、
同じ薬を同じように使ったとしても
表れるダメージは実に様々なのですよ。
やってみなければどんな副作用が出るかも
わからない。

画一的なモデルで説明していたのが非現実的!

お役人に分かれと期待するのは
無理があるでしょうが、

産業保健にかかわる医療者も
厚労省の方針(検診推進・標準治療推進)に
全く疑問を持っていないように話が進む。

これだけがんと診断された人が多くなっても
(早期検診・診断・標準治療を推進しても)
年齢調整をしたがん死亡率は
ほとんど下がっていないのです。
(これは、近藤誠医師の指摘することです)



「がんになっても働きたい」理由は、
生活を支えるお金が必要。
高額な治療費の捻出。
仕事という社会活動がしたい。
       ・・・etc

がんの診断・治療のために働けなくなって、
がんの治療のために働かなくてはならない。

皮肉なこと。


労働安全衛生法で定める定期健診には
がん発見に繋がる検査は
胸部XーPのみなのですけれど、
事業所は (良かれと思って)
腫瘍マーカーまで検診項目に入れていたりします。
今後はもっと増えるのかもしれません。

がんと診断して、
こころを苦しめ、
辛い治療を受けることを勧め、
生活費や治療費の心配までさせる。。。

本当にその人の人生にとって
良いことなのだろうか。



抗がん剤治療を受けながら働かなくてはならないなんて・・・。 

治療効果がみられて
体力も回復し
働きたいのに働けないのでは困るけれど、

治療しながら働かなくてはならないのは
どこか違う気がします。




ひとり一人のその時々の身体と心の状態に合わせた支援が必要になるでしょう。

これまでにない柔軟な対応が求められる。



「難しいからこそ取り組む。」

私の知人は
この問題に取り組もうと会社を立ち上げました。

彼女の取り組みを応援します。






でも、です。

「自覚症状によって働くことができなくなるまでがんと知らずに働く(暮らす)」
という選択肢は認められないのでしょうか。

それが
このセミナーに参加して感じた
私の違和感の元なのです。

がんにどう向き合うかも
私は自分で選びたい。


やっぱり私は異端者なのだろうなぁ。。。




  *  *  *


それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


埼玉県鴻巣市の開業保健師です。
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