「遺族は第二の患者というけれど・・・」 ~「サルビアの会」(家族会:2018.3.3)①

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です

3月3日(土)は
茨城県古河市のがん患者会に参加してきました。

少し早めに着いたので、
隣接する福祉の森会館の方を覗いてみましたら、
いつもの顔ぶれが談笑中。

行ってみますと、
本日の茨城新聞朝刊です。

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昨年の「サルビアの会」主催の市民フォーラムから
何度か取材に来てくださいました。
そして、
第270回目にあたる今日の開催に合わせて
掲載紹介してくださったのです。

カラー版での茨城版トップ記事!

今後、何回かに分けて
シリーズで記事を掲載してくださるようです。

嬉しいですね。 





それからみんな揃って
会場の診療所に向かいました。


今日は、
遠く水戸市から参加のOMさんと一緒に
もう一人Mさんが来てくださいました。

Mさんは、
ご主人を悪性胸膜中皮腫で亡くされて
3回忌を済ませたところとか。

胸膜腫瘍(日本呼吸器学会)
悪性胸膜中皮腫
・・・肺がんや胃がんに比べると頻度の低いがんですが、現在、年間千数百人がこの病気で亡くなっています。アスベストを吸い込んでから25~50年程度で発症すると言われています。職業曝露で発症するだけでなく、アスベストを取り扱う工場の周辺住民での発症が社会問題となりました。・・・

世界的には日本よりずっと早期に
アスベストの使用が禁止されていました。
日本は欧米に比べて
現在のタバコの規制でも
どう考えても対応が遅れています。

Mさんは職業的暴露でした。
ご本人が労災認定手続きを進め、
奥様の経済的心配をなくしてから逝かれたそうです。

25~50年の潜伏期間を考えると、
もっと早く
アスベストの危険性が知らされていたら、
使用規制がされていたら、
病気にならなくて済んだかもしれない。

「労災が認められて良かった」
では済まない!!

個の問題だけではなく、
社会の問題として話題は広がります。




悪性胸膜中皮腫の患者家族会関東支部の
運営にもかかわっているというMさんは、

3回忌を過ぎた近頃、
なんだか自分の感情をどこか抑えてきたことに気づかれたようです。

「何かに詰めて、蹴飛ばしながら、・・・
そんな感じできてしまったかもしれない。
『遺族は第二の患者』という言葉をきいて、
そうなのよ!って。
そんなふうに私たちをみてくれる人がいることが分かった一方、
どこに私たちを支えてくれる場があるんだろうってね。
どこにも見つからない。。。」

そうして
数日前に水戸で活動するOMさんに出会い
元気をもらうことができた。
さらに
そのOMさんが片道2時間かけて通う古河にも
期待してついて来てくださったのです。



グリーフケアは、
まだ身近なところで機能していないのですね。

言葉としてはずっと前からあるし、
支援のひとつとして位置づけられているのですけれど。



今日は患者会ですから
Mさんの思いを聴いて
次々に振り返りの言葉がつづきました。


ご主人の1周忌を済ませたばかりのKさんは
「まだまだ、いないのがどうにもつらい。
何を話しかけても返事がない。。。」


3回忌を先月済ませたという I さんは、
「私も、お薬のせいもあって
自分が少し落ち着いてきたのはわかるんです。
そうすると、
やっぱり目の前のことで必死で
感情を袋かなんかに入れて
蹴飛ばしてきたほうだと思いましたよ。」


13回忌を済ませた先輩たちからは、
「時間じゃないっていうけれど、
時間も確かに必要なのよね。
7年が一つの区切りかもしれない。
13年以上たって今があるのよね。」

(赤荻先生)
「そんなことを言っているお二人だって
ご主人を亡くしたばかりのころは
大変だったんですよ。
それぞれの様子をビデオにでも撮っておくと
よかったかもしれませんねぇ。(笑)」

「フフフ、そうですねぇ。
私はKNさんと同じころに夫を亡くしたから
ティッシュを山にして
二人してワンワン泣いたわねぇ。
思い切り泣いたし、
人に会いたくない時はこもるし、
とにかく自分の気持ちに向き合ったかなぁ。」



感情はできるだけ出してしまったほうがいい。
でも、
現実には様々な手続きや
現実の暮らしに追われて
あっという間に1年2年と過ぎてしまうようです。

SSさんやKNさんが泣けたのは
ともに泣く「友」がいたという幸せ。
そして、
一緒に暮らす家族がいないので
泣きたいときに泣けたのです。
(家族にだって人は気を遣うものですから)


そう考えると、
同じ立場にある「友」のところで
何の遠慮もなく
泣けるのが良いに違いありません。

サルビアの会では、
泣いたり、笑ったり忙しい。
泣く人を笑顔で受け止める人がいます。
涙を拭きながら笑っていることもしばしばです。




Mさんの心の中には
もう一つ「後悔」が残っていました。
これは次回②で。







それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


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