「在宅で看取ったけれど・・・」 ~「サルビアの会」(家族会:2018.3.3)②

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。


少し間が空いてしまいましたが、
3月3日の「サルビアの会」に参加して感じたことです。


片道2時間かけて水戸市から来てくださったMさん。

「あの、・・・いいですか。」

みんながMさんの言葉を待ちます。



「最期は在宅で迎えることにしたんですが、」

画像















それは良かった!
という空気が流れる中で、


「そうなんですけれどね。
 ・・・
“中心静脈栄養?”っていうお医者さんのいうのに
私はどういうわけか同意しちゃったらしいんです。
 ・・・・
よくわからないんですけどね。。。」

(私)
「エッ?点滴をした?」

「そうなんですよね。
 ・・・・
痰が多くなって
とても苦しませてしまって。。。」(涙)

(私)
「なんてこと!
余分な水分補給が苦しい最期になることは
在宅での看取りにかかわる医師なら分かるでしょうに。
Mさんは中皮腫の患者会にかかわっているくらいですから、
エンドオブライフケア とか 平穏死 とか、
そういうことも学んでいらしたわけですよね。
そして、それを望んでいた。」

「はい、そうなんです。」

(私)
「もしかして、
“中心静脈栄養”というものが
点滴と同じだと気づかなかった?
のでしょうか。」

「はい、そうなんだと思います。
 ・・・
なにしろやることになってしまって。。。」(涙)

Mさんがいろいろ学んでいたからこそ
現実に起こったことがより辛く、
後悔を大きくしてしまったように感じました。



終末期は、
栄養も 水分も
必要量は徐々に少なくなるものです。
余分な水分は浮腫みにつながり、
穏やかな最期を妨げるものになるもの。。。

穏やかな最期の生を支援する医師は、
過剰な水分投与を
「溺れさせるようなもの」
と表現します。
それくらいに大切なことなのです。


Mさんの言葉に驚いて、
つい私が会話を進めてしまったのですが、

赤荻先生も、
その在宅診療医の技量に落胆し、
その医師にあたってしまった不運を嘆かれました。

(2018.3.10) サルビアの会3月家族会(その3)


入院中の医療はうまくいってながら、
こうして
在宅診療担当の医師に変わることで
思わぬ悲劇が起こってしまう。

治療法を選ぶことは
医師を選ぶことに等しい。

患者の立場からしたら、
“運”としか言いようがない現実に、
またも私は怒りを感じます。




お話を聞いていた皆さんは、

「せっかく家に帰ることができたのに
なんてことでしょう。」

「赤荻先生だったらよかったのに。
でも、水戸まではいけないですよね。」

(赤荻先生)
「なにを選んでも
後悔は残るものですけれどねぇ。
でも、・・・・
それは残念だったなぁ。
 ・・・
いくら大きな病院でも
医師は一人ひとりちがいますからねぇ。
そこが何とも。。。」




看取った後も遺族の心は
なかなか癒されることはありません。

その支援(グリーフケア)の場を
探し続けてきたMさんです。

「遺族は第二の患者というけれど・・・」 ~「サルビアの会」(家族会:2018.3.3)①


Mさんはできるだけ今後も参加したいと言ってくださいました。

片道2時間以上をかけて来る価値がある。
本音で話せる仲間に合えるということでしょう。








それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


埼玉県鴻巣市の開業保健師です。
 ヘルス プロモーションサポート栗原 HP
身近な医療従事者として 電話相談にも対応しております。
上記HPよりご連絡ください。


女性専用電話相談ボイスマルシェは
匿名でご利用いただけます。
専門家としてチームボイスマルシェに参加しています!匿名相談受付中! 電話カウンセリング ボイスマルシェ




お勧めの本です。
お勧めの医師です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書) [ 萬田緑平 ]
価格:820円(税込、送料無料) (2018/3/9時点)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック