オプジーボについての報道を憂える。。。

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。

人生は自分の選択の積み重ね

~あなたが自分らしく生きるために

 あなたの意思決定を支えます~




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誰もが知ることになったオプジーボ。

がん治療の現実を知る医療者としては、
TVや新聞の報道をみて、
偏った情報の拡がりを憂えていました。

効果のあった人を取り上げて煽る。


もちろん
将来のがん治療の道として期待はしますが、
現段階では オプジーボは
いわば「一か八か」。

重篤な副作用についての情報が抑えられています!
他のがん治療を受けて弱った体に
副作用が起こった時
どれだけの打撃が加わることか。。。



これまでも混同されていましたが、
いわゆる「免疫療法」(免疫細胞を培養して戻す)
は別ものです。

ここも知っていただきたい。



以下に
FBへの投稿記事をご紹介します。

~ ~ ~ ~ ~

轟浩美さん
(スキルス胃がん患者・家族会理事長)
2018.10.2 投稿

昨日の私の投稿を、多くの方がシェアしてくださったこと、心から感謝しています。

「これがなかったら、どうなっていたかと思うと…」
全国に流れるニュースでの、オプジーボが効いた方のコメントは、その方の真実の思いです。
ただ、これだけを見たら、治療に苦慮している方は、どんなことをしてもオプジーボを使いたいと思ってしまう。
若い発症が多いスキルス胃がんでは、小さい子を遺して死ねないと思う若い人ほど、大きな賭けに出てしまう傾向があります。若いゆえに、経済的にも不安定で、さらに保険もかけていないケースも多いのですが、「生きなくては」という思いが、突き動かしてしまうのです。

私も愚かなことをしました。
「余命数か月のがんが消えた」などの言葉にすがり、夫に、いろいろなことをしてしまいました。胃がんで物が喉を通らない人に、いろいろなサプリメントを飲ませ、胃が陶器のように固くなり、消化が困難なのに、日に何回もニンジンジュースを飲ませ、玄米を炊きました。
そんなことで、がんが治るはずがないと理解していた夫ですが、いずれ私を遺すことになり、その時に私が後悔しないために、受け入れていたのです。その結果、私は夫を弱らせてしまいました。
後悔してもしきれない馬鹿なことです。

前にも書きましたが、夫は、まさに、この免疫チェックポイント阻害剤の、オプジーボに続く薬剤の第一相治験に参加し、日本人初投与を受けています。
効果をみる第二相、三相に、難治であるスキルス胃がん患者が登録できる道は、当時はありませんでした。
人間への適量をみる段階だったからこそ参加でき、そこに一縷の望みとともに、スキルス胃がんの未来を賭けました。
だからこそ、私は、今回の本庶先生の受賞は個人的に感激しましたし、それに付随する報道により
患者家族が誤解して、何の根拠の裏付けもないクリニックに飛び込んでしまうことを、どうしても防ぎたいのです。

現に、受賞発表以来、私のもとにも、多くの一般の方から(会員ではない)、「どこに行けばオプジーボに届くのか」「〇〇クリニックは有名ですよね」などの問い合わせが来ています。医療の現場でも、昨日はオプジーボへの質問がほとんどだったと聴いています。

オプジーボの適応承認を受けている胃がんでも、オプジーボは第3次(サードライン)です。なぜ、最初に使わないのかは、それ以上に効果も安全性もある治療があるからです。
オプジーボの使用により、今までの抗がん剤の比ではない、重篤な有害事象(劇症糖尿病など)が起こることもあり、治験で投与を受けた夫には、やはり、オプジーボの有害事象としてあがっている甲状腺への影響が出ました。

効果がある人は、ほんの一握り。
でも、オプジーボに辿り着けないことが、「患者力」が低いことだと思ってしまう危険性もあります。

病院で、どんなに治療を説明しても、どこかに「うちなら、オプジーボを投与してあげられます。副作用も少なくできます」というクリニックがある以上、冷静な判断ができない患者家族は、それが神様に見えてしまうのです。たとえ数百万かかっても、命をお金には代えられないという判断をしてしまいます。

その先にあるのは、重篤な疾病を発症しても、その対応はしてもらえない。どこの病院にも行けないという恐ろしいものなのです。

私は、本庶先生が、友人の死をきっかけに、がんを治したい一心で、長年、研究に取り組まれたことが、今回、認められたことを、心から嬉しく思います。
そのことは、日本人の研究者が、世界に誇るべき存在であることの証であり、このことが
日本は研究者への予算を増やすなど、さらに支援するべき体制を作る好機だと思っています。

本庶先生の「教科書を疑え」という言葉を「だから、うちはガイドラインから外れている治療を提供している」と、彷徨える患者家族を引き入れることに利用される危険もあります。

私が愚かな行動から目が覚めたのは、病気を、治療を、研究を知ることが出来たから。
厳しくても、現実を知れば、ニンジンではがんは治らないことは、きっと、誰でもわかります。

長文を連投していますが、自分が図らずも歩んできた日々を、ここで活かさないでどうするという思いが私を動かしています。

私の思いを、胃がんに関わる先生方、がん研究に取り組む先生方も受け止めて下さり、セミナー開催への大きなお力添えをいただいています。

だから、ここは、私は引かない。
ただ、私は、地域に弱い。
だからこそ、いろいろな方が力を貸してくださり、シェアを通じて、地域差なく情報が届くことに繋がることは、本当に有難いと思っています。

いつか、このような患者会が必要なくなる日を、夫は望んでいました。
私も、若くはありません。
私の役割が終わったなと思ったら、心から泣きたいと思っています。



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がん患者の弱みに付け込む
悪徳な組織が動いている。。。

なんて卑劣な!



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それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


埼玉県鴻巣市の開業保健師です。
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