「考えても仕方がないことは考えないことです。 」 ~がん患者・家族の会(2019.3.2)

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。

人生は自分の選択の積み重ね

~あなたが自分らしく生きるために

 あなたの意思決定を支えます~




 *  *  *  *

3月2日(土)は
茨城県古河市のがん患者・家族の会
『サルビアの会』に参加してきました。

初めて参加した膵臓がんの○さんが
これまでの経過を詳しく話してくださいました。
ご本人より参ってしまったという奥様も一緒です。


一通り話を聞いた後、少しの間があって、

(赤荻先生)
「それで・・・、何を知りたいですか?」

「え~と、・・・
あとどれくらい生きられるか、ですね。」

ほぼ即答で
「それは、誰にもわからないんですよ。」

同席していたみんなが頷きます。



昨年の11月にがんと告知されたときには、
お二人とも「すぐに死ぬんだ」と考えたそうです。
多くのかたがそうかもしれません。

特に、
あまり病気をしたことがなく、
「自分は健康だ」と思って
楽しい毎日を過ごしていたお二人には
ギャップが大きすぎたのでしょう。
がんになるなど考えてもいなかったから。。。


今は、
続けている抗がん剤の効果なのか
腫瘍マーカーの数値は少し下がり、
痛みのコントロールもとれて
一時のような痛みを感じなくなっている。
そして何より、
通っている病院のがんサロンでMYさんに会い
夫婦以外の人と話をして視界が開けました。
(良いことが重なって好循環)


何を話してもいい聞いてもいい場に参加することは
病気になるまで経験がなかったそうです。
(奥様は頑として他人にがんを知られたくなさそう)

だから、今日、
みんなの前で自分のことを話したこと自体、
とっても価値のある時間だったのだと思います。


画像

















余命なんて誰にもわかりませんよ。

なぜがんになったかだってそうでしょう。
タバコやお酒などでがんになりやすいと言われても、
必ずがんになるわけではない。
誰もが吸っている空気中にだって
有害物質が混じっている。
車の排ガスを誰もが吸っていますよ。
いくら健康的な食事をとろうとしても
悪いものを完全に避けることはできないんです。

二人に一人ががんになる時代、
たまたま、がんになってしまったんです。
運と考えるしかない。

考えても仕方がない。
考えても仕方がないことは考えないことです。
代わりに いいことを考える。

悪いことはいくらでも考えられますよね。
逆に、いいことはすぐ忘れてしまう。

意識していいことを考え、楽しいことをする。
そうすると、抵抗力、免疫力が落ちない。

MYさんが言うように
笑って暮らすことがいいんです。
ここにきている人たちは
みんなそうして生きようとしていると思いますよ。」

赤荻先生のお話しを聞きながら、
みんなニコニコと笑っています。


この後は、
ニコニコというより ワハッハ!の連続。
さまざまな話題が続きました。

「白髪もないフサフサした毛が1週間でバッサリ。
 アデランスのオーダーかつらを注文しました。
 うん十万円です。」
「え~っ、すご~い。」
「頭、見せてください!」(○さんが帽子をとる)
「髪がないのもカッコいいですよ。 寒いか。」
「すぐ生えてくるのに、もったいな~い。」
「いくら高くてもいいんだよ。
それで二人がいいと思うなら。」
「そうだね~」

「MYさんと話してから
大好きなパチンコに行ってるんですよ。
だけど、
パチンコやってる間に具合が悪くなったら困るなぁ。」
「住所とか連絡先を書いたものを
ちゃんと身につけていってください。」
「90を超えるおばあさんが
パチンコしながら倒れて
そのまま亡くなったって聞いたことあるんですよ。」
「でも、それって最高の死に方じゃないですか。
自分の一番楽しいことをしているときに死ねたら
いいよねぇ。」

「私は食べることが大好きで
グルメ番組とかばっかり見てるのに、
こっち(妻)は、健康番組ばっかり見てる。」
「ホテルのバイキングは
いちばん先に入って最後まで食べてました。
小さい時の反動で、働いたら食べるぞ~ってね。」
「今も体重はいい感じです。
抗がん剤で食欲が落ちた時は
さすがに体重は減るもんですねぇ。」

○さんは、
すっかり仲間に溶けこみました。



そして、終わり近くの奥様の言葉。。。
「私たちには子どもはいなくて、
この40年ず~っと二人で幸せに暮らしてきました。
なのに、ここにきてこんな不幸になっちゃたんです。
(´Д`)ハァ…」

これには、
「え~、40年ずーっと幸せ? あらま!」
「そんなこと言ったら、
離婚して一人で、その他にもいろいろあって、
今 がんの治療をしている私の人生は~?
人生って色々あるから
幸せを感じられるんじゃないのかなぁ。」
「ご馳走様なこといいますねぇ。(アハハ)」
皆さんの率直な反応に
奥様はどちらかというとキョトンとしていらしたような。

これから毎回参加するようになれば、
がんとともに生きている先輩方の姿を見ながら
不幸だと感じている奥様の心も
少しずつ解れていくのではないかしら。
いわゆる
キャンサー・ギフト(Cancer Gift)に気づけるかも。



「あとどれだけ生きられるのか」
そこに焦点が向いていた○さんは、
「(長さはわからないけれど)
どんな時間を過ごしていったら幸せなのか」
へと気持ちを変えることができたようです。

会場を出た後も
お二人は参加者の輪の中にいました。



【参:WHOの健康の定義】
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)



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それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


埼玉県鴻巣市の開業保健師です。
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