病院の「絶食」は必要か(永井康徳医師の記事をシェアします)

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。

人生は自分の選択の積み重ね

~あなたが自分らしく生きるために

 あなたの意思決定を支えます~




 *  *  *  *

永井康徳医師のFB投稿全文です。
 松山市で在宅医療を主体に運営する
 医療法人 ゆうの森 理事長

入院すると
簡単に「絶食」という指示が出ませんか。

医療職も、患者・家族も
それを当たり前だと思っていませんか。

食べられるのに食べることを禁止される。


永井の法則 ⇓
「食べたいものを大きな声で言える人は食べられる!」

以下全文コピペです。

 *  * (2019.9.22) *  *

「その患者さん、食べられますよ!」というお話です。
先日、病院で退院時カンファレンスがありました。91歳男性でもともと心不全による胸水貯留があり利尿剤で治療されていました。誤嚥性肺炎を起こして入院し、その後経口摂取ができないとのことで胃瘻増設を行い、現在1500mlの注入が行われています。発声や嚥下機能には問題なく、吸引もされていないようでしたが、食べる意欲が殆どないというのです。主治医の先生から病状報告を聞いた私は、すぐさまこう言いました。「〇〇先生、この患者さん食べられますよ!」唾液の吸引が必要ない人は唾液は飲み込めているということ、そして、発声や嚥下も問題ないとのことで、1500ml の胃ろうからの注入がされていて、食欲が無いことがこの患者さんの最大の食べられない原因だと感じました。主治医の先生に、「一度この注入をやめるか減量すれば、この患者さんは食べれると思います」というと、主治医は、「この方は水分必要量は計算上はまだ足りないので・・・。」と難色を示されました。必要水分量が大事ではなく、患者さん本人の体がどれくらい処理できているかが大切なのにと心の中では思いました。在宅に帰ったらどちらにしても一旦注入量を減らして食べる取り組みをすることになるので、入院中に少しでも注入量を減らして食欲を上げてみてくださいと伝えました。その後、家族に確認すると、「入院前も食事量はだんだん減ってきていたが、食べたいものは食べられていた。家族としては本人の意志を尊重して積極的な治療は望んでない。本人が食べれるだけ食べて、自然にみていってやりたい」とのこと。そもそも、胃瘻造設を行う意味はあったのか、とも思いました。本人のベッドサイドに行くと、本人は笑顔で握手してくれ、食べたいものの話をしてくれました。再度、この患者さんは家に帰ったら必ず食べられると確信しました。

 この後、どうすれば病院の先生方にこの食べられるかどうかの考え方を伝えられるかと思って、「食べられない患者のフローチャート」を考えてみました。
目の前に食べられない患者さんがいたら、3つの確認をしてください。「①食べる意欲はありますか?」「②吸引は必要ですか?」「③輸液や注入をしていますか?」
 食べる意欲がある人で吸引が必要ない人はおそらく食べれると思います。積極的に経口摂取を進めてください。食べる意欲がある人で吸引が必要な人や食べる意欲がない人は輸液や注入をしているかどうかを確認してください。胃液を注入をしている人は注入量を減量もしくはできれば一旦中止してください。1000ml以上の輸液や注入をしている人は食べる意欲が出てきません。減量もしくは中止をすれば食べる意欲が出て吸引が必要なくなれば食べれる可能性が高いと思います。私達の食支援のデータでは、そのような人の約2割の人は食べれないですが、約8割の人は何らかの形で経口摂取ができるようになり、約6割の人は全量摂取できるようになります。
 食べる意欲がなく吸引が必要な人で輸液や注入をしていない人は食べれる可能性は低いと思います。慎重に口腔ケアや嚥下リハビリを進めていってください。
 永井の法則というものがあります。「食べたいものを大きな声で言える人は食べられる!」医師のdoingの医療を優先するのではなく、患者さんの食べる権利を尊重する医療が広がっていくことを心から願っています。


永井先生作成のフローチャート ⇓
71108760_2452765058134926_6759288508172468224_n.jpg


 ・ ・ ・ ・ ・

絶食の代わりに行われる「点滴」

なぜありがたがるのでしょう。

点滴の目的は、水分の補給か、
ゆっくりとした薬剤の注入あるいは電解質補正。
腕から入る点滴(抹消輸液)のカロリーなんて
500mlにいいところ100Kcalです。

むしろ余分な水分を入れられて
体中が浮腫みます。
痰の吸引がどれだけ苦しいことか。。。

国民の意識が変わらないと
医療現場は変わりません。


 *  *  *  *

それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


埼玉県鴻巣市の開業保健師です。
 ヘルス プロモーションサポート栗原 HP
身近な医療従事者として 電話相談にも対応しております。
上記HPよりご連絡ください。

この記事へのコメント