病院での「身体拘束」と日本の病院事情 ~森田洋之医師の記事から考える~

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。

人生は自分の選択の積み重ね

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 あなたの意思決定を支えます~



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【医療における「身体拘束」】

私は看護職。
「拘束(抑制)」は、
看護学を学びはじめたときからのモンダイでした。


私の臨床経験の場だった集中治療棟(ICU・HCU)という急性期の現場でも
安全を守るためには「抑制」が必要でした。

手足を結わえて自由を奪うのですから・・・
しなくて安全を保てるならしたくないです。
でも、
たとえ1~2人を担当するのでも、
常にベッドサイドに
ついていられるわけではありません。

体についた管をひっぱってしまうと、
とっても危険なことが起こります。

意識がはっきりしてなければ
説明しても理解できませんし、
邪魔なものを外そうと
手は無意識に動きます。


実父が大怪我をしたときには
看護師である私が家族として1対1で加わっても
父には「抑制帯」を使いました。
https://hps-kurihara.at.webry.info/201506/article_6.html



今 問題にされているのは、
主に高齢者(療養病棟)の入院・入所における身体拘束ですね。

一般病棟や療養病棟では
一人の看護師が担当する患者さんの数は
ものすごく多い。
(とても私には務まりません)


私が想像するに、
多くの現場でみられるのは、

自由を奪われる恐怖ではないか。
そこから逃れようとしているのに
「暴れる」とみなされる悪循環。

不要な医療処置を「守る(無事に遂行する)」ために拘束される。
これが多いと思う。

高齢者の転倒転落を恐れた
先回りのリスク回避のためというのもある。

これらは現場の対応の課題ですが、
ツイッターで「身体拘束」を検索したものをたどって読んでいくと、
私が病棟看護師をしていた時代よりも
ずっと厳しい環境になっているようです。

看護職はそんなことをしたくて看護師になったのではないはずなのに。。。
考えていくと きりもなく悲しくなる。

病棟看護師が 勤務医が 疲弊していくのが分かる。


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人手(看護力)不足は 言うまでもありません😢
だけど、
なぜ そうなってしまったのか日本の医療。。。

「現場の対応の課題」を超えた問題ですよね。

《医療現場での「身体拘束(抑制)」を医療経済学・政策的視点から考える》
森田洋之医師の記事をシェアします。

日本の医療を 世界の傾向と比較してみる資料が示されます。
  ↓  ↓  ↓

10/16放送NHKクロ現で炎上中
「身体拘束は絶対悪?必要悪?」
〜医療従事者なら知っておくべき医療経済学・政策的視点〜
(森田洋之医師 2019/10/18)



日本の医療状況は
諸外国と比べてさまざまな面で特殊です。

中に紹介された森田医師作成の動画
「OECD各国の病床数・平均寿命・医療費のバブルチャート」が興味深いです。
 ⇓ ⇓ ⇓


諸外国では、「生・老・病・死」のうち本当に医療で解決できる「病」の部分のみの対応を病院が担当しているのに対し、日本では「老」も「死」も(本日講演してきた助産師会の方々のお話では「生」の部分も)病院にお願いするのが普通の文化が国民の中に根強く浸透していますからね。患者数も多くなると思います。

そしてまた病院側もその「ダントツ世界一の病院依存文化」によって経営を維持している側面もあります。
(森田医師)


なぜこんなにも日本人は病院が好きなんでしょう。

日本は「病院依存文化」。。。
全くです。


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それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!


埼玉県鴻巣市の開業保健師です。
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