【相談の姿勢】(ヘルスプロモーションサポート栗原)

埼玉県鴻巣市のフリーランスの保健師 栗原です。

★HP終了に伴い、各ページをブログ記事に移行しております。

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皆様は、保健師(看護職)について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

これまでよく使われてきました「保健指導」という言葉から連想されるのは、専門家から一方的に悪いところを指摘され行動の修正を指示される医療従事者優位のかかわりではないでしょうか。

私は、医療は各人がその人らしく生きるために主体的に利用していくものであると考えています。

とは言いましても、現実にはそれはとても難しいことですね。医療に関する情報を理解して自分の生き方に合った対策を選択・判断するためには、基礎医学の知識も必要ですし、何かを決めなくてはならない状況の中では心理的社会的にどうしても取り払うことにできない「専門家(強者)-素人(弱者)」という関係があるからです。

私は、「指導」より「支援(サポート)」を、「教育」より「学習支援」という言葉を使いたいと思います。あくまでも、主役は“相談者様自身”であり、看護職はそれを支える立場です。

相談者は「患者」ではありません。「○○さん」とお呼びします。
病気や症状を持っているかどうかにかかわらず、より良く生きることを考えましょう。

昨今、認知症を持つ方との接し方として注目されている「ユマニチュード」。
これは、“人として接する”という看護職の基本姿勢であったはずなのです。

これから、保健師(看護職)として私が日々大事にしていることをお伝えしたいと思います。


1.できるだけわかりやすい言葉をつかって、医療情報の理解を支援します

従来の「お医者さんにお任せします」から、昨今は「医療を受ける側の自己決定」が重要視されるようになりました。でも、よく内容がわからないままに、「はい」と返事をしていませんか?

医師には聞きにくいこと、よく分からないことを、遠慮なく納得いくまで質問してください。

例えば、健診を受けたら「異常なし」で終わらせずに一つ一つの意味を確認してみましょう。前回のものと比べてみることも大切です。健診結果は、医師のものではなく、あなたのものです。

「インフォームド・コンセント」これは、“クライアントが判断するために十分な説明をしたうえでの同意”のはずですが、医療現場では、時間(人材)の制約や医療従事者の認識不足から、その多くが同意文書に署名する“手続き”になっているように思います。

医療を利用する側には、質問する権利があるのです。

医療機関から帰ってきてから疑問が出てきませんか?あるいは聞きたくても聞けなかったことはありませんか?そんな疑問に、可能な限り(お持ちの情報の範囲で)お答えします。

範囲が非常に広範にわたりますので、すぐにお答えできないことも多いと思います。
その場合は、お時間をいただき調べてからお答えいたします。

医療情報は様々な立場の方から出されていますので、基本的に各学会の出している見解や治療ガイドラインを参考にしていきます。


2.「その人らしさ」を大切にします

ひと(個人)は、みなそれぞれ違った存在であり、そのことが尊重されるべきです。

「その人らしさ」は、その人の「生活史」「現在の生活」「物事の見方」「目標」「期待」…など非常に多くの要因から作られてきたものです。

それはまた、固定したものではなく意識的に作り変えていけるものだと考えています。

健康のレベルも健康観も様々です。それもまた、絶えず変化していくものです。

自分らしく生きていくための資源として健康があり、それを自分でコントロールしていく力を培っていただきたいと思います。


3.人は自ら問題を解決する力を持っていると信じています

他人を完全に理解することは不可能です。
だから少しでも理解しようと努力します

これが相談(カウンセリング)の基本姿勢です。

大学生時代に出会ったC.ロジャーズの“クライアント中心療法”が軸になっています。
その後も様々な心理療法を学んできましたが、その中から「YES」といえる部分だけを取り入れながら、私なりの相談(カウンセリング)スキルを磨いてまいりました。

認知行動療法が中心です。                                   また、 近年出会った“解決志向ブリーフセラピー”も  自分の相談(カウンセリング)スキルに近いもので、積極的に取り入れていきたいと考えています。

一部誤解されているような、ただお話を聞くだけのような手法は使いません。
言葉を聞くのではなく、その言葉に含まれる意味・気持ちをお聴きして、一緒に解決への道を見つけていきましょう。

分析をしたり指示したりはいたしませんが、絡まった糸をほどくきっかけを作るための質問をしたり、違う視点を提示したりすることもあります。

お客様が自分の心の中を言葉にしていく中で、自分の欠点も含めて自分自身を認めながら、目標を見つけ、解決へと向かう糸口を見つけるお手伝いをします。

身体的な問題の相談に対しても、必要だと思う医学的情報を提示してそれを理解することを支援しますが、最終的な選択や決定はお客様自身がすることになります。その過程にも、カウンセリングスキルを活かしていきます。


4.過去の問題や原因に執着せずに、どうなりたいかを意識できるように支援します

目標に焦点を当てた問題解決を意識しましょう。

困ったこと・問題に焦点をあてると、それはどんどん拡大していきがちです。
問題の原因に焦点をとどめると、どうしても後ろ向きになりがちです。

過去や現在の困ったこと・うまくいかないことに焦点をあてるのではなく、未来の自分を想像し、その目標達成のためにお客さまがとる行動を決めていくことをお勧めします。
過去の問題や原因は未来に活かすために振り返るだけでいいのです。  

そして、今の自分を理解することは次の行動を決めるためにあります。

今はこうである(現実認識)⇒ どうなりたいか(目標設定)⇒ そのために自分にできることは何か(行動計画)⇒ やってみる(実践)⇒ やってみてどうか(事後評価)⇒ 行動計画修正/目標修正 ⇒ 実践

このサイクルを回しながら、健康の自己管理(セルフマネジメント)をつけていきましょう。

「自分の欠点や失敗も含めて自分が好きになる」

「過去は変えられないけれど、未来は変えられる」

「失敗を糧にして次に挑む」

相談・実践の中でこのような発想ができるようになると、さらに前向きな生き方になります。


5.小さな目標の達成を積み重ねて、楽しく階段を上っていくことをお勧めします

どんなに小さな行動の変化でも、「できた!」という喜びは自分自身を励まし、次の行動を引きだすものです。

時には数歩後戻りするかもしれません。でも、大きな時間の流れで眺めると目標に向かって進んでいる。それでいいのだと思います。

一気に頑張ってもすぐに元に戻ってしまうような行動計画には、どこか無理があるものです。おそらく、多くの方が、体重コントロールの難しさを思い浮かべることでしょう。

一方、結果が見え始めると楽しくなるのも事実です。自分で確認できる体重という数値、ズボンのウエストに感じるゆとり、他人からの賞賛の言葉、・・・自然に笑顔になってくるものです。

楽しいこと、嬉しいことに焦点をあてること。これがとても重要だと思います。


6.“最期”について正面から向かい合う時間を共有します

エンディングノートの利用もお勧めです   

以前に比べますと、“最期(死)”についてオープンに語ることができるようになってきたように思います。

死生観は、「その人らしさ」の重要な要素です。

ふだんから「自分は最期までどう生きたいか」を考えていただきたいのです。今は健康に不安がなくても、突然“死”の瞬間が訪れることもあるのです。
おのずと「今をどう生きるか」というテーマに向かい合うことになります。

死と向かい合うような病気とともに生きている方は、湧き上がってくる恐怖や不安を内に込め、周りを気遣い、心の中の様々な感情を抑えこんでしまう場合が多いようです。体の辛さに加えて、孤独という苦しみが加わることになりかねません。

一方、ご家族や身近な関係にある方々も、最期を生きるひとにどのように接したらいいのかと苦しまれます。「家族」とひとくくりにできないことも忘れてはいけません。家族の中にも複雑に絡み合った人間関係が存在することはごく普通のことだと感じております。

“死”が近づいているのを感じたとき、ご本人にもその身近な方にも、遠慮なく感情を表に出すことのできる場を用意したいと思います。

緩和病棟、在宅緩和ケアが準備されつつありますが、まだまだ数も少なく、内容も様々です。優先したいことを明確にして、利用できる施設、協力してくれる医療従事者を探さなくてはなりません。

また、大切なひとを見送られた後、残された方が安らかな気持ちを取り戻すための過程も大切にしていきたいと思います。

看護師として最初に関心を持った分野でもあります。


7.より適した相談機関があると判断した場合は、そちらを紹介いたします

保健師は看護師でもありますが、看護師としての診療の補助業務には医師の指示が必要になります。また、医療処置は、日ごろから実践していなければ資格があっても安全に安楽に行うことはできません。    

従いまして、たとえば医師の指示のもとに食事療法の実際を支援することはできますが、訪問看護師のように注射針やカテーテルを使う医療処置を目的とした支援はできません。

また、妊産婦や新生児に関する専門的な相談など、私の力量を超える内容だと判断した場合には、自治体保健センターの助産師や管理栄養士に引き継がせていただきます。

乳幼児健診には長年かかわってまいりましたが、こちらも必要性を感じた場合には、自治体保健センターと連携を取らせていただきたいと思います。(もちろん相談者様の承諾をいただいてからになります。)

産業保健に関しましては、「産業保健総合支援センター」に相談することができます。


8.保健師・看護師には守秘義務があります

個人情報保護法では、医療健康情報は最も高い(機微な)レベルの個人情報に分類されています。

また、保健師助産師看護師法により、保健師・看護師には守秘義務が課せられています。

総合病院在職中には、ISOやプライバシーマーク更新のために個人情報管理台帳の作成にかかわる機会がございました。健診データの扱いや、ご相談でお聞きした内容についての扱いについては、厚生労働省からの指針も参考にして細心の注意を払って行動する習慣がついております。

原則として、相談内容はご家族であってもご本人の同意をいただけない限りお話しすることはできません。(例外としては、「本人または第三者の生命、身体、財産その他の権利を害するおそれがある場合」と判断した場合は個人情報保護法の除外規定となります。)

事業所様からの依頼による健康相談においても、労働者のプライバシー保護と事業者の安全配慮義務のバランスを考えなくてはなりません。個人情報保護法が適用される健康情報の場合には、ご承諾なしに相談内容を事業所様側にお話しすることはできません。産業医との連携については、労働衛生担当者様と相談させていただきます。


9.医療費の仕組みを知り、医療を適切に利用することをお勧めいたします

「国民皆保険制度」は世界に誇る日本の制度です。 

しかしながら、医療の高度化と国民の高齢化加速によって、年金制度同様に、その継続がますます難しくなっている状況です。

医療機関から受け取る「医療費明細書」には関心をお持ちでしょうか。保険点数1点が10円で計算されて、医療機関や薬局は報酬を受け取ります。

受診者が窓口で支払う医療費は多くの場合その一部です。残りは健康保険料や税金から支払われますから、結局は国民が支払っているわけです。

医療の利用者である国民の皆さんには、ふだんの買い物と同じように、医療費にも関心を持っていただきたいと願っています。過剰医療や不正請求を減らすことができるのは、利用者の目ではないでしょうか。

同時に、健康の自己管理力・保健予防行動を身につけることによって、医療費の削減に大きく貢献できます。


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それぞれの人の ぞれぞれの価値観 を尊重します!

埼玉県鴻巣市の開業保健師です。

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身近な医療従事者として 電話相談にも対応しております。
メール(フリーメール不可)・電話(番号通知)にてお問い合わせください。
 メール:hps-kurihara@biglobe.jp
 電 話:090-7171-6308

ボイスマルシェ予約が優先ですが、
スマホがつなげればそのままお話しいただくこともできます。
夜は22時頃まで電源を入れています。
初回30分以内の電話相談は無料です。

電話はカケホーダイプランですので、
最初に伝えてくだされば こちらからおかけなおしいたします。
お試しの後
日ごろの相談者としてご利用いただく場合は、
医療保険外の自費サービスになります。


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